Dr.輝夫コラム
睡眠時無呼吸について
・米スリーマイル島原発事故(1979年)
・米スペースシャトル「チャレンジャー」爆発事故(1986年)
・ソ連チェルノブイリ原発事故(1986年)
・JR山陽新幹線「ひかり126号」で居眠り運転(2003年2月26日) これらの事故の原因はそれぞれの担当操作員の睡眠の問題がからんでいたのです。 皆様は昼間に眠気や居眠りで困ることはないでしょうか?
いくら寝ても朝疲れが取れてない感じがしたら、睡眠時無呼吸の疑いがあります。
肥満傾向のある方は、気道が狭くなりがちですので、そのリスクは高くなります。
また、痩せていても、顎が細く歯列が狭い方は要注意です。
欧米人に比較して日本人(東洋人)は肥満度が少ないにも関わらず、睡眠時無呼吸になっている比率が大きいことが問題になっています。
いびきをかく人や、口呼吸の方にも多いので、お心当たりになる方には検査することをお勧めしたいです。
睡眠時無呼吸の方は、高血圧、心不全、不整脈、大動脈疾患や心筋梗塞・脳梗塞を起こしやすいと言われています。
成長期のお子様でも、扁桃腺が大きい方やアデノイド・鼻閉の場合は睡眠時に無呼吸に陥る可能性が高く、十分深い睡眠を得られてないことが多いと言われています。
そうなると、成長ホルモンの分泌が少なくなり、成長阻害が起き身長体重の成長が鈍くなります。普段の生活でも落ち着きがなくなったり、学力の低下に関係するようになります。
そうしないためには、鼻閉を改善させ、アデノイドや扁桃の腫れを抑え、歯列を拡大することにより鼻呼吸がスムーズに行なえるようにすることが肝要です。
当院では患者様のご自宅で検査を受けられる睡眠時無呼吸の検査器具の貸し出しを行なっています。
あわせて、治療器具についての相談もさせていただいております。是非、ご検討ください。
なお、成長期のお子様に付いては、気道の計測を行ない、歯列矯正の必要性についても説明させていただいております。
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