マウスピース矯正
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マウスピース矯正について
透明で取り外し可能、快適さに配慮した矯正治療

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製の装置を段階的に取り替えながら歯並びを整えていく治療法です。従来のワイヤー装置とは異なり、患者さまご自身で簡単に装着・取り外しができることが特長で、見た目や生活への影響を最小限に抑えた矯正が可能です。
装置は約1週間~2週間※ごとに新しいものへと交換し、少しずつ歯を理想的な位置へ誘導します。通院頻度はワイヤー矯正と比較して少なく、2〜3か月に1度程度の来院で治療が進行するため、仕事や学業、子育てなどで忙しい方にも無理なく取り組んでいただけます。
さらに、食事の際や歯磨き時には取り外せるため、口腔内を清潔に保ちやすく、むし歯や歯周病のリスク軽減にもつながります。
※なお、マウスピース矯正はすべての症例に適応できるわけではありません。治療の可否については、初回カウンセリングにてお口の状態を確認のうえ、ご説明いたします。
※マウスピース矯正では、マウスピースの交換は通常1~2週間ごとに行われます。ただし、このスケジュールはあくまで一般的なものであり、患者さま一人ひとりの歯並びの状態や治療計画によって異なります。交換のタイミングについては、歯科医師の診断に基づいて判断されるため、ご自身の判断で取り替えるのは避けてください。
マウスピース矯正に適している症例
以下のようなケースでは、マウスピース矯正による治療が可能です。
- 抜歯を伴わずに治療できる軽度~中等度の歯列不正
- 抜歯を伴うが、必要に応じてワイヤー矯正と併用が可能な場合
口腔内の状態により、単独では難しいケースであっても、補助的にワイヤー装置と併用することで対応可能なこともあります。
マウスピース矯正が適さないケース
以下のような症状をお持ちの方は、他の矯正方法をご提案する場合があります。
- 顕著な歯列の乱れ(重度の叢生など)
- 深い咬み合わせにより、下の前歯が見えない状態
- 横顔や口元を大きく後退させたいというご希望がある場合
マウスピース矯正は装置の特性上、動かせる歯の範囲や方向に一定の制限があります。こうした症例では、治療目標に応じて適切な方法を検討します。
マウスピース矯正がおすすめの方
- 目立ちにくい装置で治療を行いたい方
- 軽度の歯並びの乱れが気になる方
- 忙しくて頻繁に通院するのが難しい方
- 食事や歯磨きの際にも快適に過ごしたい方
マウスピース矯正は、見た目への配慮とライフスタイルへの適合性の高さから、多くの方にご好評をいただいています。お気軽にご相談ください。
当院のマウスピース矯正の特徴
矯正相談で、あなたの想いにしっかりと耳を傾けます

中村歯科クリニックでは、矯正治療をご検討されている方一人ひとりの想いを丁寧に伺うことを大切にしています。歯並びの乱れに対する不安や、お口元に関するお悩みは、人によって異なります。まずは、どういった点が気になっているのか、どんな笑顔を目指したいのかといった、患者様のお気持ちをしっかり受け止めた上で、治療についての対話を進めてまいります。
実際のカウンセリングでは、歯科医師および歯科衛生士が連携し、現在のお口の中の状態を拝見させていただきます。口腔内の写真を撮影し、必要があればデジタルレントゲンによる診査も行い、現状の問題点と治療の選択肢について分かりやすくご説明いたします。患者様がご自身の口元の状況を正しく理解し、納得した上で治療を選択できるよう、誠実なコミュニケーションを心がけています。貴重なお時間を使ってご来院いただいた方に、「来てよかった」と思っていただけるよう、真摯に向き合っております。
お顔全体と歯並びを3Dデータで多角的に診断します

当院では、マウスピース矯正をご希望される患者様に対し、精密な診査とデジタル技術を活用した診断を行っています。治療開始前には、お口の中の型取りや顔貌写真、レントゲン画像などをもとに、専用の3Dシミュレーションソフトを用いて治療計画を立てます。このソフトを使用することで、現在の歯並びがどのように動き、どのような変化を経て最終的な仕上がりに至るかを、立体的な映像でご確認いただくことが可能になります。
完成予想図を患者様と共有することで、治療の目的やゴールが明確になり、矯正期間中のモチベーション維持にもつながります。見た目だけでなく、かみ合わせや顔貌とのバランスも含めた総合的な診断を行うことで、患者様にとって納得感のある矯正治療をご提供いたします。
マウスピース矯正、ワイヤー矯正も豊富な臨床経験をもとにご提案します

中村歯科クリニックでは、マウスピース矯正(シュアスマイル矯正)とワイヤー矯正のどちらにも対応しており、それぞれの治療法に精通した歯科医師が診療を担当しています。これまでの臨床経験を活かしながら、学会や研修会で常に新しい知識と技術を学び続け、より確実で効果的な矯正治療を提供できるよう努めております。
矯正治療は見た目の改善だけでなく、お口全体の健康にも関わる医療行為です。そのため、治療開始前にはむし歯や歯周病といった口腔内の疾患がないかも十分にチェックを行い、必要があれば矯正前に治療を済ませることで、口腔環境を整えてから矯正に入ります。こうした事前の配慮によって、治療中のトラブルを防ぎ、より良い結果へと導きます。
また、症例によってはマウスピース矯正とワイヤー矯正を併用することで、より効果的な歯の移動が可能となるケースもあります。見た目・機能・ライフスタイルのバランスを考慮しながら、患者様一人ひとりにとって最適な矯正方法をご提案いたします。まずは、お悩みやご希望をお聞かせください。あなたの理想の口元を、一緒に実現していきましょう。
マウスピース矯正のメリット・デメリット
マウスピース矯正のメリット
- ・目立ちにくい
- 透明な素材で作られており、装着していても周囲に気づかれにくく、見た目を気にせず矯正治療を進められます。
- ・口腔内を傷つけにくい
- 金属を使用していないため、装置が粘膜に当たっても痛みや口内炎が起きにくく、快適な装着感が得られます
- ・取り外しができて衛生的
- 食事や歯みがきの際に取り外せるため、歯のお手入れがしやすく、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。
- ・違和感や痛みが少ない
- 薄く柔軟性のある素材でできているため、ワイヤー矯正と比べて圧迫感や痛みが少なく、慣れやすいのが特長です。
- ・食事の制限が少ない
- 飲食の際は取り外せるため、ワイヤー矯正のように装置が壊れる心配がなく、食べ物を選ばずに済みます。
- ・金属アレルギーの方にも安心
- 金属を一切使用していないため、金属アレルギーのある方でも安心して使用できます。
- ・通院頻度が少なくてすむ
- ワイヤー矯正が2〜4週ごとの通院が必要な一方で、マウスピース矯正は通常1〜2ヶ月に1回の来院で済みます。
- 治療中も清潔な口腔環境を保てる
- 1日20時間以上の装着が必要ですが、歯磨きの際には外せるため、常に清潔な状態を維持しやすいです。
マウスピース矯正のデメリット
- ・自己管理が必要になる
- マウスピースは取り外しが可能なため、患者さまご自身で「1日20時間以上」の装着時間をしっかり守ることが求められます。装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かず、治療期間が延びてしまう可能性があります。
- ・紛失や破損のリスクがある
- 外して食事や歯みがきをする際に、うっかり紛失してしまうケースがあります。特に外出先などでの管理には注意が必要です。
- ・適応できない症例がある
- 重度の出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)、歯のがたつきが極端に強い症例、顎の大きなズレを伴う症例など、マウスピース矯正だけでは対応が難しい場合があります。その際は、ワイヤー矯正や外科的矯正治療が検討されます。
- ・使用状況によって効果に差が出る
- 計画通りにマウスピースを装着していても、使用方法が不適切だったり、指示通りに交換できていない場合には、治療がスムーズに進まず、再設計が必要になることもあります。
- ・医療機器法の対象外である
- マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名:シュアスマイル矯正)は、完成物薬機法の対象外であり、いわゆる医療機器としての認可を受けていないため、万が一の副作用や不具合に関しては「医薬品副作用被害救済制度」の対象外です。
- ・健康保険が適用されない(自由診療)
- 顎関節症など特定の症例を除き、基本的には保険適用外の自費診療となります。ただし、医療費控除の対象となる場合がありますので、ご希望の方には申請に必要な書類作成などを対応させていただきます。
当院のマウスピース矯正の種類
シュアスマイル矯正

シュアスマイル(SureSmile)は、アメリカのデンツプライシロナ社が開発した、最新の3Dデジタル技術を活用した矯正治療システムです。従来の矯正治療と比べ、より高精度で効率的に歯を動かすことができ、患者様一人ひとりに合わせてカスタマイズされた治療を提供できるのが大きな特長です。
まず、口腔内を高精度の3Dスキャナーで読み取り、歯の形や位置だけでなく、歯の根の状態や顎の骨の構造までも正確にデジタルデータとして再現します。こうして取得された情報をもとに、歯がどのように動いていくのかを、治療開始から終了まで3Dシミュレーションで事前に確認することができます。このシミュレーションによって、患者様と歯科医師が治療のゴールを共有でき、完成後のイメージをしっかり持ったうえで治療に臨めるのは、安心感につながる大きなポイントです。
そのシミュレーション結果をもとに、専用のマウスピースやワイヤーなどの矯正装置をオーダーメイドで製作します。マウスピースタイプの場合は、患者様の歯の動きに合わせて段階的に装置を交換しながら、少しずつ歯を目的の位置へと誘導していきます。この工程においても、事前の緻密なシミュレーションがあることで、無駄なく的確な歯の移動が可能になります。
また、従来の矯正治療に比べて来院回数が少なく済み、治療期間の短縮も期待できるため、通院の負担を軽減したい方や、忙しいライフスタイルの中でも矯正治療を進めたい方にとってもメリットの大きい選択肢です。
このように、シュアスマイルは、歯の根元の状態まで細かく把握したうえで、治療前から治療後の状態を明確にイメージできる点が大きな強みです。高精度と快適性を両立したこの先進的な矯正治療は、より確実に、より美しく歯並びを整えたいとお考えの方に最適な方法といえるでしょう。
シュアスマイル矯正とインビザライン矯正の違い

インビザラインとシュアスマイルは、どちらも高精度な3Dデジタル技術を駆使した「フルデジタル式」の矯正システムであり、治療計画の作成から装置の製作まで、多くの工程をコンピューターが担う先進的な治療方法です。世界中で実績のある大手歯科メーカーが開発したシステムであるという点でも共通していますが、それぞれに異なる特徴もあります。
両システムとも、近年ではCTとの連携によって、顎の骨や歯の根の位置まで正確に把握しながら治療を進められるようになっています。ただし、シュアスマイル矯正はこうした立体的なシミュレーション技術を比較的早い段階から導入しており、長年にわたり精密なデジタル解析を行ってきたという強みがあります。その蓄積により、より正確な診断と信頼性の高い治療計画が可能となり、患者さまにとっても安心感のある矯正治療が提供されやすい傾向にあります。
また、マウスピースそのものの構造にも違いがあります。インビザラインのアライナーは歯の部分のみを覆う設計ですが、シュアスマイル矯正のアライナーは歯肉(歯ぐき)までしっかりと覆う仕様となっており、これにより装着時のフィット感が向上しています。そのため、歯の動きをコントロールするためのアタッチメント(歯の表面に装着する突起)を少なくできる場合もあり、見た目にもより自然な仕上がりが期待できる点は、シュアスマイル矯正ならではの利点といえるでしょう。
このように、どちらも優れたマウスピース矯正システムであることに変わりはありませんが、シミュレーション技術のアプローチや装置の形状といった細かな違いにより、治療の進め方や快適性に影響する部分があります。
マウスピース矯正の治療の流れ
1カウンセリング(初診相談)
お口の状態を拝見し、気になる点やご希望を丁寧にヒアリング。矯正が可能か、どの治療法が適しているかを大まかにご説明します。
2精密検査・口腔内スキャン・レントゲン撮影
3Dスキャナーで歯型をデジタルデータ化し、レントゲン撮影や写真撮影などを行い、歯・骨・噛み合わせの状態を詳細に診査します。
3治療計画の立案・ご説明
3Dシミュレーションにより、歯の動きや治療完了時の予測を確認。治療期間・費用なども含め、丁寧にご説明いたします。
4マウスピースの製作・治療開始
治療計画に基づき、オーダーメイドのマウスピースを作製。治療がスタートしたら、毎日の装着(1日20時間以上)が必要です。
5定期的な通院・進捗チェック
1~2か月に1回のペースで来院し、歯の動きやマウスピースの状態を確認。必要に応じて再調整や再設計を行います。
6治療終了・保定装置の装着
歯並びが整った後は、リテーナー(保定装置)を装着し、歯の後戻りを防ぎます。保定期間は通常1~2年程度です。
7定期メンテナンス
矯正後も定期的な検診で噛み合わせや歯の安定性を確認し、美しい歯並びを長く維持できるようサポートします。
マウスピース矯正の費用について
シュアスマイル矯正
相談料 | 3,000円 |
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診査料 | 25,000円 |
診断料 | 15,000円 |
基本料金 | 450,000~600,000円(難易度により) |
片顎 | 370,000円 |