Dr.輝夫ブログ

歯科往診治療

30年くらい前から当院で治療を受けていた患者さんの家族から、歯科往診の依頼がありました。ご家族のお話では、痴呆が進んだせいか入れ歯を口の中でカタカタ動かしていて、きちんと食事ができず、ケアマネージャーからも入歯を新しく作った方が良いとも言われていたようでした。その患者さんは令和一年に来院されたのが最後で、その時にすでに数本の歯が残っているだけの状態でした。そこから推測して、必要になりそうな器具機材を持って往診に行ったのですが、痴呆の傾向があるようで、歯をきちんと磨くことができず、残存している歯は既にぐらぐらで入れ歯の修理で治る状態ではありませんでした。そこで、今まで使っていた義歯を預かって、診療室に戻り、義歯を抜歯しても修理できる状態にして、抜歯器具を持って再度患者宅に伺いました。抜歯の際には意思の疎通がうまくできなかったので、多少の抵抗がありましたが、なんとか入れ歯をお口の中に収めることができました。入れ歯を入れたお顔は以前の面影通りでしたが、会話がうまく成立しないのにはもどかしさを感じました。なんとかかめて多少でも痴呆の進行が収まれば良いのですが。

中村歯科クリニック

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