Dr.輝夫ブログ

睡眠時ブラキシズム

 歯が悪くなる原因は虫歯や歯周病だけでなく、夜間の歯ぎしりなどによる過剰な力も大きな問題です。しかも、年齢を重ねるに従いその対策の重要度が高まります。なぜなら、歯は生えてから新陳代謝することなく同じものであるので、金属疲労と同じように、歯の組織に疲労が蓄積されてくるからです。しかるに、歯を支える骨の組織は老化しますが、それに比較して歯にかかる力の元である咀嚼筋は食事その他で毎日使用しますので、筋トレしているのと同じであまり衰えて来ないからです。今回の講演の話題はそんな咀嚼筋に関することでした。 

 顎関節症や睡眠時無呼吸症に対しては昔から関心を持って取り組んでいる話題ですので、今の最先端の研究はどのように展開されているのか興味を持って、東京医科歯科大学病院顎関節外来診療科長の西山先生の講演をZOOMで拝聴しました。自分の臨床実感から、通常のマウスピースを装着すると睡眠時無呼吸の傾向がある患者さんはその症状が悪化するし、ない患者さんにおかれても無呼吸気味になることがあるので、マウスピースを使用するにあたっては無呼吸の検査をしていただくなど気をつけなければならないと考えていましたが、同様なことを話されておられました。

 また、当院でも使用してますウアラブル筋電計のデーターの詳細な活用法を解説していただき勉強になりました。

中村歯科クリニック

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